ゴルフのハンディキャップとは?
ゴルフでよく聞く「ハンディキャップ」という言葉。
いわゆる「ハンデ」を想像される方も多いと思いますが、基本的にはその通りで、ゴルフのハンディキャップは、ゴルフの技量を数字で表したものになるのが特徴です。
ゴルフのハンディキャップが生まれた背景
本来ゴルフは老若男女、だれもが取り組めるスポーツですが、当然個々のレベルには大きな差が生まれます。例えば「コンペ」の場面を想像した場合、もしハンディキャップが無ければスコア格差は大きくなり、全員が楽しめる状況ではなくなってしまいます。。そこで上手い人もそうでない方も、誰もが優勝のチャンスがあるよう、スコアの公平性を保つため、ハンディキャップという概念が生まれたのです。
▼ハンディキャップの具体例
ゴルフスコアの基本として、18ホールを全てパープレーで回るとスコアは72となります。例えば、ゴルファーのAさんが「110」でラウンドをした場合、ハンデが「30」とすると、コンペでのスコアは110-30で「80」と計算されるのです。トータルのスコアからハンディキャップの数字を引くことにより、実力のギャップを埋めることができる仕組みです。
つまり、ハンデがあることで、あまり腕前に自信がない方でも、コンペで上位に入るチャンスが掴めるわけです!
ちなみにハンディキャップは「36」を上限とし、上達するにつれて数字が減っていきます。ハンデが10以下のゴルファーは、いわゆる「シングルプレーヤー」と呼ばれます。0でスクラッチプレーヤーと呼ばれて上級者と見なされます。中級者はハンデ10以上が目安でスコアで言うと80~100ぐらいが中級者の位置づけになります。
ハンディキャップには2種類ある!
そもそもハンディキャップには、オフィシャルハンデとプライベートハンデの2種類あります。以下に、それぞれのハンディキャップについて、詳しく解説していきます。
【1】オフィシャルハンディキャップ
オフィシャルハンデとはその名の通り「公式のハンデ」になります。
日本のアマチュアゴルフを統括していJGA(日本ゴルフ協会)の規定(全米ゴルフ協会ハンディキャップシステム準拠)に基づいて決められていて、正式名称は「JGA/USGAハンディキャップインデックス」になります。
実はこのハンデは、日本で唯一のオフィシャルハンディキャップになり、競技などの正式な大会で適用されます。
認定を受ける基本的な方法は、認可を受けたゴルフ倶楽部の会員になります。そこで5枚のスコアを提出して認定を受けます。認定されると「ハンディキャップ証明書」が発行される仕組みです。
【2】プライベートハンディキャップ
一方、プライベートハンディキャップとは【略式ハンデ】などとも呼ばれ、初心者の方やオフィシャルハンデを持っていない方を対象に用いられています。特に会社や仲間内のコンペ、また会員権を持っているコースの月例杯などで使われるケースが多いです!
ちなみに、プライベートハンデの算出方法には「ペリア方式と新ペリア方式」の2種類があります。
この2つに共通しているのは、隠しホールを設定してスコアの合計からハンデを算出するということです。隠しホールとは、その名の通り参加者には知らせないハンデ算出用に選定したホールとなります。
ぺリア方式と新ペリア方式とは?
まず、2つの方式の違いは、単純に設定されている隠しホールの数の違いとなります。
はじめに、ペリア方式では18Hのうち6ホール(OUTコース3+INコース3)を隠しホールとして設定します。なお、このペリア方式では運の要素が強く出るため、現在はあまり使われておらず、最近では新ペリア方式がポピュラーになります!
次に、新ペリア方式ですが、こちらはパーの合計が48となる12Hを隠しホール12(OUTコース6+INコース6)でパー48を設定して、プレー終了後にその12Hのスコアの合計を1.5倍します。そこから、全てパーで回った際のスコア「72」を引きます。さらにその数に0.8を掛けて、ハンディキャップを算出するやり方です。
オフィシャルハンディキャップの取得方法は?
オフィシャルハンデというとかなりハードルが高そうな印象があるかもしれませんが、実は全てのゴルファーが取得可能です!
比較的手続きが手軽な方法は、「JGAグリーン会員」になることです。これはJGAのハンディキャップ取得を主な目的とした会員制度で、ゴルフクラブの正会員でなくても取得できるのがポイントです!
JGAに年会費を支払い、2014年1月以降にプレーした5ラウンド分のスコアカードを、JGAのサイトに入力して手続きを行います!もちろん、この方法でもちゃんと証明書も発行されます。
また、最近では、GDAや楽天GORAでも無料でハンデを取得することができるようになりました。そのため、一昔前はハードルが高かったハンディキャップの取得も、今では気軽に取得できます!ゴルフを真剣に取り組んでいる方はぜひ一度トライしてみると良いでしょう。
【補足】スコアカードに書かれているハンデは何?
ところで、コースにある「スコアカード」にもハンデの記載があることはご存知でしょうか??
よく見ると、1~18番ホールの全ホールにハンデ(HDCP表記)の数字が書かれていて、各ホールごとの難易度を示しているのです。
最もやさしいコースは「HDCP18」になり、数値が小さくなるほど難易度は高くなります!例えば「HDSP1」と書いてあれば、最も難しいホールという意味です。
スコアカードのHDCPを見ながら戦略を立てることもできます。例えばこのホールは難しいから「ボギー」で十分というような、割り切り方もできます。
いずれにしても、ティーグラウンドに着いた時は、コースの単純なヤーダージだけでなく、HDCPもチェックして、スコアを有利に進めていただければと思います。
まとめ
いかがでしたか?
ハンディキャップは参加者全員が均等に競えるルールとして確立していますが、内容については、以外と知らない方も多いです。
特にオフィシャルハンデは、対外的に自分の実力を示すものですので、将来的に競技ゴルフを始めたい、またはもっと本格的にゴルフの腕前を磨きたいという方は是非取得されてはいかがでしょうか?