ゴルフは紳士のスポーツというだけあり、とてもルールが多いスポーツでもあります。
そう、ゴルフのルールを全て覚えるのはとても至難の業なんです。。
というわけで、今回は細かいルールは割愛して、
初心者の方が、このルールを覚えておけば「実際にコースに出ても大丈夫!!」
そんなレベルで、解説していきます。
- コースで最低限必要な「ゴルフの基礎ルール」
- ゴルフの代表的なペナルティ
- 初心者がプレー中に注意すべきこと
ゴルフコースの基礎知識
まずゴルフのルールを解説する前に、そもそもゴルフコースについてよく知らない!という方もいると思いますので、ざっくりと解説します。
そもそも、ゴルフコースは全部で18ホールあります。そして18ホールをプレーすることを1ラウンドといいます。
- 1~9番ホールのことをアウト(コース)
- 10~18番ホールのことをイン(コース)
と呼びます。
各ホールの長さは様々で、距離の長いコースから短いコースまで様々なコースがあります。
それぞれのホールには規定打数(パー)が決まっており、基本的に3〜5打に設定されています。
・パー3(ショートホール)…全長100〜200ヤード程度
・パー4(ミドルホール) …全長300〜400ヤード程度
・パー5(ロングホール) …全長450〜550ヤード程度
ホール構成はショートが4ホール、ミドルが10ホール、ロングが4ホールの、合計18ホールが一般的です。
基本的なプレーの流れとペナルティー
では次に、ゴルフの基本的なプレーの流れを説明します!
そもそもゴルフとは「どれだけ少ない打数でコースを回れるか」を競うスポーツです。
そこで、まず最初に覚えたいゴルフの基本ルールは、【ペナルティー】になります!
OBや池ポチャというとなんとなくイメージがつくと思いますが、ペナルティーは呼んで字の如く、罰則のことをいいます。
ゴルフのスコアは、基本的に「ボールを打った数+ペナルティにより加えられる罰打数の合計」で計算します。
なぜ、最初にペナルティーを覚えるべきかというと、
ズバリ、
ペナルティは、「初心者の方が特に陥りやすい」ためです!!
もちろん上手いゴルファーでもOBや池ポチャはありますが、当然こういったペナルティーの数はゴルフ初心者の方であればあるほど発生頻度は格段に多くなります。。
ということで、まずはペナルティーについて詳しく解説していきます。
代表的な”ゴルフのペナルティー”8選
ゴルフでは1打罰や2打罰など、打数が加算されてしまうペナルティがいくつか存在します。
今回は代表的なペナルティを8つご紹介します。
①OB(アウトオブバウンズ)…1罰打
OBとは、初めのティーショットで大きくされてしまった場合、つまりコースの規定の場所から外(プレーできる区域外)に出てしまったことによって発生するペナルティになります。基本的に、林や森の中など、ボールを打つことができない場所に設定されています。
OBの場合の対処法
▼ティショット(1打目)がOBのケース
1罰打となり、3打目として再度ティショットを打ちます。
※特設ティがあるコースでは、特設ティから打つこともできます。例えば、前進4打と書いてあった場合、特設ティから4打目として打つことになります。
▼セカンドショット(2打目)以降がOBのケース
1罰打となります。OBとなったボールを打った場所の近くで、ドロップ(膝の高さから真下にボールを落とすこと。)して打ちます。
暫定球とは?
ボールがOBになったかもしれない。。そんな時は、暫定球といって違うボールを打ってプレーすることができます。もし、暫定球でプレーしている時に、なくしたはずのボールを発見したら、暫定球は、なかったことにし、最初に打ったボールを採用します。
②池ポチャ…1罰打
池に入れてしまった場合は、打ちようがありませんので、1打罰を加えて打ち直しをします。
また、池ポチャしても底が浅くてボールを動かさなくても打てる場合は、ペナルティなしでプレー続行できます。
ただし、水中にあるボールを打つのは非常に難しいので、素直に罰を受けて打ち直しすることを推奨します。。
③バンカー内の砂にクラブが触れる…2罰打
意外と知らない方も多いのがこのルールです。バンカーに入ったボールを打つ際、アドレスや素振りなどをしても良いですが、ボールを打つ前にクラブが砂に触れるのはペナルティーです。この場合、2罰打と重たいペナルティーが課されます。。
ちなみに、バンカー内にある木の葉や石などの自然物は、取り除くことができます。
④ロストボール/1打罰
これも初心者の方は良く出ることですが、ボールが深いラフに入ったり、林の中に入ってしまったりして、ボールが見つからないことがあります。
その場合はロストボールというペナルティになり、1打罰として、打った場所から打ち直しとなります。
⑤誤球/2打罰
誤って他のプレーヤーのボールを打ってしまった場合のペナルティーは、2打罰となります。
⑥グリーン上でマークをしないでボールを拾う…1罰打
ボールがグリーンに載ったときは、他の人のパターの妨げにならないよう、ボールを拾うことができます。
ただし、ボールを正しい位置に戻せるよう、必ずマークしなければいけない!ということを忘れないでください。これを怠ると1罰打となります。
⑦ボールを触るor蹴って動かす
ショット以外でボールを動かしてしまう、ケースでもペナルティが課されます。
- プレー中の自分のボールを拾う→1打罰
- 他人のボールを打つ→2打罰
- アドレスの後で、ボールが動く→1打罰
⑧空振り/0打罰
特にペナルティではありませんが、空振り自体は1打としてカウントされます。打っていないのに1打加算されるということで、実質的にペナルティと同じような扱いになります。
ゆったりプレーは厳禁!プレーファーストの原則
一般的にゴルフのハーフラウンド(9ホール)の目安は約2時間前後とされています。
例えば、ツーサムですいすいっとプレーをすれば、1時間弱で終わってしまうなんてケースもありますが、反対に初心者で遅い組みがいると、3時間以上掛かってしまうなんてこともあります。。
自分たちだけであればまだいいですが、プレーに時間をかけすぎると後ろの組のプレーが詰まってしまい、結果的にその日にゴルフ場を回る他の全ての組に影響を与えてしまいます。
要は他の多くの人に迷惑をかけてしまうということです。。
日本のゴルフ場はスロープレーになりやすい?
日本のゴルフ場は、約2,400あると言われますが、アメリカでは約7倍の17,000といわれています。日本とアメリカの人口比は倍だと考えた場合、
日本のゴルフ場はアメリカに比べ、なんと3倍近く混んでいることになります。。
例えば「前進2打罰」をはじめ、日本には特有のローカルルールが多く存在しますが、こういったルールも、すべてはスロープレーにならずスムーズにラウンドができるよう、工夫されたルールと言えます。
なので、私たち一人一人が周りの方に迷惑を掛けないという気持ちで、プレーファーストを心掛けるようにすることが重要です。
スロープレーを回避するために心掛けたい、5つの行動
①ティーをいつまでも探さない
ティーショットの際のティーが芝に入って見当たらないのは良くあることですが、諦めるのも一つのマナーです。最近は無くなりにくい目立つティーなども売っているので試してみてはいかがでしょうか。
②ボールを探すのは三分まで!
「無くなるようなボールではないんだけど。。。」ということは結構ありますよね。この気持ちとってもわかります。
まして高価なゴルフボールだと無くしたくない気持ちになりますが、ルール上ボールを探す時間は3分までです。
これは2019年改正されたゴルフ新ルールで、5分から3分に短縮されました。
「もう大丈夫です!ロストボールにします!」と言うのも、立派な一つのマナーだと思います。
③打てる準備ができた人から打つ
これまでのルールでは、グリーンから一番遠い人が打つまで待っていましたが、2019年改正のゴルフ新ルールでは、準備ができた人からどんどん打って良いことになりました。個人的にはこのルールはプレーファーストにはとても良いルールだと思います。
④素振りは1回まで
打つ前に何度も素振りをする方を時々見かけると思います。。。
自分の中でルーティンになっている方もいるかと思いますが、素振りは基本的には1回までにしましょう!
もし2回以上行いたいのであれば、自分の打順が回ってくる前に安全な場所で素振りをする様にしましょう!
⑤ゴルフクラブは数本持つ
カートの画面では「ピンまで残り110ヤードって出てるからピッチングかな。」なんて時に、実際にボールに近づいてみると、以外と傾斜がきつくて番手を変えた!なんて経験は誰もがあると思います。
しかしその都度カートに戻ってクラブを替えていては、スロープレーになってしまいます。。
なので常にクラブは2本以上持って歩くようにしましょう!
プレー中のマナー
携帯電話はOFFかマナーモードに!
ゴルフはメンタル・集中力のスポーツとも呼ばれますので、他の人が打つ時は絶対に私語は厳禁です。
ショットの前に携帯の着信音が鳴ってしまった場合も同様です!集中力は簡単に乱されてしまいますので、携帯電話はOFFにするか、マナーモードにしておくのがマナーです。
ゴルフに適した服装を
ゴルフは紳士のスポーツというだけあり、服装の規定もしっかりあります。特に名門と言われるゴルフ場では、明確に服装の規定をルール化している所もあり、基本的な服装のルールを守ることは大切なマナーの一つです。
基本的には、男性でも女性でも最低限
- 男性は入場時にブレザーを着用
- 襟付きのシャツを着用
- ジーパン、サンダルは厳禁
この点は押さえておきましょう。
まとめ
いかがでしたか?
今回は初心者の方に向けた【ゴルフのルール】となりますが、ルールはもちろんエチケットやマナーを知っていることで、当日のプレーが円滑に進みます。
初心者の方の中にもルールをほとんど知らないでコースに出ている方も、事実結構います。。
なので、初心者がルールをしっかり理解されていると、周りの方も、気持ちよくプレーできますし、「しっかりしてるな。」という印象を持つと思います。
この記事が少しでも参考になれば幸いです。